Kate Bush "Wuthering Hights"ケイト・ブッシュ「嵐が丘」

Kate Bush "Wuthering Hights"ケイト・ブッシュ嵐が丘



Out on the wiley, windy moors
へザーの草木が荒れ放題で風の強い丘の上で

We'd roll and fall in green
よく寝転がって回っていたわね私たち

You had a temper, like my jealousy
Too hot, too greedy
私の嫉妬深さに似てあなたの気性はあまりに激しくて強欲だった

How could you leave me?
私を捨てるなんていったいどういうつもり?

When I needed to possess you?
あれだけあなたを欲していてたときに?

I hated you, I loved you too
私は憎んだ、そしてまた愛してもいたわ


Bad dreams in the night
あの夜、悪夢が私に告げたの

They told me I was going to lose the fight
私が争いに敗れることになるだろう

Leave behind my wuthering, wuthering
Wuthering Heights
私の嵐が丘をあとにしなければいけなくなると


(Chorus) Heathcliff, its me, Cathy come home
ヒースクリフ、私よ、キャシーよ、帰ってきたの

I'm so cold, let me in-a-your window
すごく寒いの 中に入れてちょうだい」


Oh it gets dark, it gets lonely
暗くなってきたわ 独りぼっちなの

On the other side from you
あなたが住む丘ののもう一方の家にいて

I pine alot, I find the lot
とても想いやつれて 多くのことが分かってきたわ

Falls through without you
あなたなしでは落ちぶれてしまう

I'm coming back love, cruel Heathcliff
愛を取り戻したいの、残酷なヒースクリフ

My one dream, my only master
私のたった一つの希望 ただ一人の私の男性


Too long I roam in the night
この夜をあまりに長い間さまよいつづけている

I'm coming back to his side to put it right
私は帰るのよまた元の通りに戻るために

I'm coming home to wuthering, wuthering,
Wuthering Heights
私は帰るはあの嵐が丘の家へ


(Chorus)


Oh let me have it, let me grab your soul away
あの嵐が丘へ あなたの心を奪いさるの

Oh let me have it, let me grab your soul away
You know it's me, Cathy
分かるでしょ私よ、キャシーよ


(Chorus)


【ほんにゃくメモ】
この曲や、ビートルズの「ヘルプ」はあああの番組の、ってなります。番組だけでなくCMでもそうなりますよね(^^;
いいんだか悪いんだか。

ケイト・ブッシュ、その名は洋楽ファンでしか知らない名前でしょう。この一番有名な「嵐が丘」はそれこそ有名な小説「嵐が丘」がベースになっています。彼女が10代のときの作詞・作曲ということで歌唱力とともに驚くばかりです。

ただなんとなくエキセントリックな雰囲気がただよってるので、作品の良し悪しより先にかわった歌手だなという印象をまず持ってしまうかもしれません、

だけど、歌詞をかみしめてください!(決して僕の訳を参照して、というわけではありません)
この彼女の歌い方の意味もそこに見出せるでしょう、すばらしいではないですか。

さて歌詞ですが、小説を読んでなかったので、ウィキペディアであらすじを追ってそれを頭に入れたうえでじゃないと理解できなかったと思います。
そもそも出だしの「Out on the wiley, windy moors」の"wiley"は辞書にもありません。辞書になければたいがいスラングですが、この雰囲気の曲にスラングを使うかな?と思いつつ、今はネットがあるのでありがたやありがたや。What does wiley mean?って感じで検索かかると、何件か検索にひっかかるものです。結果としてはイギリスの独特の単語のようで、イギリスのへザーが生いっぱなしになってるような荒れた状態のよう。
うむなるほど、ケイト・ブッシュの出身も「嵐が丘」の舞台もイギリス、やっぱりここはたとえ想像でもイギリスの曇りがちな天気と強い風と、広がる荒涼とした丘陵地を思い浮かべるべきなんだな。ビーチボーイズもカリフォルニア(I've never been there..)の青い空を思い浮かべながら聞くのがいい。気候と土壌がその曲や文化を生むんだ。