大林宣彦映画の予告編やなんかいろいろをYouTubeで見ていたら、あったよ、「ねらわれた学園」のオープニング。
そこで流れる、ユーミンの「守ってあげたい」。
この映画が上映された頃は、僕はまだほんの子供だったし、10代のころも文化的硬派(?)だったというか、時代のせいもあってなんでも欧米ものが一番っていう考えで凝り固まっていたので、日本の歌謡曲なんて全否定だった、そんなあの頃。(なにせ大林映画に目覚めたのも30歳すぎてから)
でも本当はこの歌もすごく好きだったんだよな。
もちろん今ではどの時代のどの国のものでもいいものはいいと思えるようになってきたっス、苅野勉三だす。
今回聞いてみて、やっぱりいい曲だなと聞きほれたっスよ。
ドラミングがやさしくて温かみがあっていいなと思って調べたら、島村英二というドラマーだった。
松任谷由実「守ってあげたい」
守ってあげたい・・・・
守ってあげる、でも
守ってあげよう、でもなくて「守ってあげたい」なんだよね。
その表現が、より女性的なやさしさや謙虚さや真実味を感じる。
この水彩画のような細かい表現やニュアンスの違いの淡い雰囲気が外国語には見当たらない、日本語の美しいところであって、日本に育たないと理解できない難しいところなんじゃなかろうか。
時代が変わっても、環境が変わるだけで人の本質なんて変わるもんじゃないとは思うけど、
こういうやさしい歌って今なかなか思い浮かばない。