異人たちとの夏

集合住宅っていわば共同生活ですよね、しかも育った環境も職業も立場も様々な人たちが暮らしを半ば共にするわけです(家賃は大きなキーでしょうが・・)、いわば異人同士とも言えるわけです。


それと、例えばワンルームとか1Kなんかの単身者用マンション・アパートに住みはじめるとしたら、引越しのときの挨拶って普通するんですかね?
今、僕が住んでるところではしなかったですね。
でも20代に東京で人生初めての一人暮らしをした木造アパートでは隣と下の人に一応挨拶したことを思い出しました。横の方が、僕より20ぐらい上の女性だったのですが、まあだいたい年下の異性には人は寛容なものです。(笑)
若かったこともあり、楽器も弾いていたし(音や時間などは考えてましたが)、今思えば多少は非常識なこともあっただろうと思うのですが、そのときは横の方とも問題なく平穏に暮らしてました。その方からはおすそ分けをいただいたこともありました。(オバさ、、女性らしい心遣いです)
もしかしたら最初にちゃんと挨拶したのがよかったのかなと今では思うのです。「挨拶する(できる)」っていうことは、少なくともその人に常識があり悪人じゃないっていう一つの証明になるんじゃないかと。


そう思うようになったのも、先に言ったように今住んでるところで僕からは挨拶はしなかったのですが、片方の横の人とばったり玄関前で会ったときに一回りほど年下と思わしき女性だったのですが、思いがけずにっこりと挨拶してもらいました。それがあったから、たまに朝6時すぎに掃除機で壁をガコガコあたる音で起こされても「まあしゃあないか」と寛容なもんです(笑)もっとも普段はほとんど静かだからということがありますが。

逆の片側の部屋は非常識で困ってるんですがね・・・・。静かに暮らせる人専用マンションってどうしてないんでしょうか。


さて、僕が大大好きな映画監督、大林宣彦の「異人たちとの夏」では、同じマンションに住む女性が主人公の男性の部屋に飲みかけですが一緒にワインを飲みませんか?と誘うことから物語がはじまります。
まあ、大林ファンにはご愛嬌というところでしょうか、この映画でもストーリーの良さを最後に壊してしまうような「ああやっちゃった・・・」というようなとこもありますが・・。
それでもさすがに駄作がほとんどない大林監督です。おもしろい。大林作品は気取らずにおもしろいんです。
そして、この映画のどの役者も本当にいいんですが、特に片岡鶴太郎は名演です!皆様もぜひご覧ください。


この予告編、見せすぎ・・