洋書「NUMBER THE STARS」を読み終える

歴史のあるアメリカの児童文学賞ニューベリー賞の受賞作品を去年まとめて買ったのでちょっとづつ読んでいる。
今さっきLois Lowryの「NUMBER THE STARS」を読み終えた。

受賞作をほとんど無作為に買っているので、表紙とタイトルだけの情報で読み始めることになる。
この「NUMBER THE STARS」は、表紙の星の絵柄からユダヤ人および第二次大戦時の話かなとなんとなく想像はできた。
ただ、舞台がデンマークというところが自分には新しく、より話にひかれた。
そして英文が素直で読みやすく、ストレス少なめで読むことができた。

自分が読み終わったニューベリー賞作品の他の方々の感想をネットで読んでみると、
「英文が簡単で読みやすかった」とか「平易に書かれてるので初心者の方にもお薦めです」というような感想を見かける。
人それぞれの感想だからもちろんいいんだけど、ただ何を基準にした「簡単/平易」なのかなといつも思う。
だって英文科の大学生には簡単でも、高校生にとっては難しいなんてざらにあるはず。(そして高校生にもいろいろあります)

10数冊読んでみて、僕個人はニューベリー賞作品で平易だと思ったことはごく少ない。
これも僕にとってはだけど。
読みやすい英文って語彙の難しさよりも、主語と述語と目的語がはっきり分かりやすいとか文法的な素直さのことだと思う。
その点この「NUMBER THE STARS」は高校生の文法なら語彙を引き引き読めるんじゃないかと思う。

前半部のサプライズに比べると後半部はドラマチックすぎるように思う。それでもとても面白い一冊だった。
そして巻末の簡単な紹介で同じくニューベリー受賞作の「The Giver」と同じ筆者だと知る。
えええ!なんと!
「The Giver」はすこぶる面白かった。