映画「ドクトル・ジバゴ」を見てきた

巨匠デヴィッド・リーン監督の大作「ドクトル・ジバゴ」(Doctor Zhivago)(1965)を見てきました。
自分にはすごくよかった。この映画を見るのは今回が初めてで、もし見なかったら一生後悔しただろうな。(もっとも実際には知らなかったら知らないままで一生を終えるわけだけどね)
お恥ずかしい、ぼろ泣きしてしまいました。ただ「男は涙を見せぬもの見せぬもの」、見られぬようこっそり拭きました。
映画を見てここまで頭をかき乱されることはそうはないこと、「アバター」以来かな。

アラビアのロレンス」では広大な砂漠、この「ドクトル・ジバゴ」では広大な冬の大陸と、デヴィッド・リーンの画面の壮大さと美しさに見入ってしまいます。そしてその両方の作品に、ドクトル・ジバゴ役の役者オマル・シャリーフが出ているわけだけど、いい役者だぁあ。そしてラーラ役の女優ジュリー・クリスティの目の美しさにすっかり魅かれてしまいました。
舞台は第一次世界大戦ロシア革命の時代のロシア。激動の時代に翻弄される男女と人々の運命の物語。
不倫がテーマという切り取り方をされる人もいるでしょうし、そのとおりなのかも知れませんが、僕は純粋な愛についての映画だとしか見えませんでした。現実にはこんな純粋さは存在しないかもしれませんが、せめて映画ぐらいでは「できすぎた」話にどっぷりつかりたいものだと思います。

これから見られる方もいると思いますので詳しくは書きません。
大画面で映える映画ですし上映時間が3時間半もあるので、一人DVDで見ていたら僕も印象が少し変わっていたかもしれません。こういう映画はやっぱり映画館の大スクリーンで他にも人がいる中で集中力を切らさずに見るのがいいですね。

Doctor Zhivago - Lara's Theme