昨年9月に行った尾道・竹原への小旅行のこと(7)

ああ今年も夏が近づいてきている、気づけばもう一年近く経ってしまった・・。


姫路城を見学してから12時半ごろに姫路駅に戻ると、それまで不通だった西明石〜姫時間の在来線も運転再開する模様。
我は姫路から西の方角、岡山・広島方面を目指すなり。台風も日本海へ抜けてきたのか空も晴れてきた。
記憶がおぼろになってきたけど、姫路から相生のあいだに一度乗り継ぎがあったかもしれない。
相生で降りて次の電車を待つ。ホームでは同じく電車を待つ人たちで混んでる。
のんびりと景色を楽しみながら鈍行列車の旅を楽しもうと思ってたけど、日曜日だったので普段からそうなのか、それともやはり台風によるダイヤの混乱のためか。

僕は都市圏(東京・大阪)の電車システムしか知らないし、国内旅行するとしてもやっぱり鉄道は新幹線・特急になるので、
今回鈍行列車旅をして初めて分かったことがあった。
それは結構、主要駅で乗り継ぎをする必要があるということ。

相生では、たしか30分近く待ってやっと電車が到着。
幸い待っていた場所は正しくて座ることができた。車内は混んでいる。
今回の旅では鈍行列車のボックス席に座って文庫本を読み、疲れたら景色を眺める、これがしたかった!
持参してたのは万葉集の入門本。およそ一年前に買っていたものをようやく読もうという気になった。
さて、読むぞ!

コクッ・・・コクッ・・・いかん、これは眠い!
この万葉集とやら、睡眠導入作用があるようだ。
もちろん解説を読まないとさっぱり分からない。解説を読んでもピンとこない頭に入らない。
うむ、景色を見よう。

ああーーいい景色だ。
川があって山があって田んぼがあって家と家の間隔が離れていて。
そうはいってもおそらく、日本の多くの人にとっては都会の眺めよりそのほうが普通の景色なのかもしれない。
そこでハッと気づく、自分には当たり前のことだったのであまり考えることもない。
実はほとんど都会の暮らししか知らなかった。

大阪と東京すこし名古屋。
もちろん自分がシティ育ちだということを言いたいわけでは一切なく、むしろ逆なんです。
もし地方で生まれ育っていたら・・・・流れる車窓を眺めながらいろいろ想像してみる。
ポクポクポクポク・・・・・ぐぅぅ。

(つづく)