この旋律、夜、そして本と

珍しく静かな夜だ。周りもざわついていない。
本を読み終えた。

今でこそ本はそれなりに好きだけど、読書家というには程遠い。
子供の頃はマンガとテレビが大好きで、まともに本を読むようになったのは二十歳ぐらいから。
だから今でも、本を読むことは自分には負荷。
ましてそれが洋書だったりすると結構な負荷、ストレス。

だから快適な環境を整えて読む気持ちを作り上げる。
周りがちゃかついてると本の中に入っていけない。
(逆にあえて電車や人中で読むと集中するというのはある。)

大人になってよく分かる、環境はとても大事だ。
環境のせいだけじゃないとしても、
周りがガチャガチャしてたら子供だって勉強できないだろうと理解できる。

今日は静かな夜だ、クーラーをつけて、音楽をかけて、本を読みきろう。
電子書籍キンドルで読んでいるアガサ・クリスティの「アクロイド殺し」。
想像していたとはいえ、すごいエンディングだった、ハァハァ。

他の電子書籍リーダーはまったく試したことがないので比較はできないけど
すっかりキンドルが気に入った、もう手放せない。
用途が全然違うのでこれも比較はできないけど、完璧で美しすぎるアップル製品は少々疲れる。
このキンドルぐらいの地味で多少野暮だけど実直な感じが自分には合ってる。

そして心静かに本を読むために、気に入りの音楽を流した。
キース・ジャレットのピアノソロアルバム「the melody at night with you」。
多いか少ないかはともかく、おそらく200枚ぐらいのジャズのCDは持っている。
結局その中でも何度も何度も繰り返し聞くアルバムは限られてくる、その中の一枚。

ジャズの醍醐味の一つ、怒涛のアドリブ合戦を楽しむアルバムではないけど、
聞きやすく、特にピアノ曲が好きな方にはとてもお薦めできる一枚です。


The Melody At Night, With You

The Melody At Night, With You