峠ごえ

今日は休みだった。

午前中から車でぶらりと出かけて本屋などを回った。
本屋に来ている人や車の多さは、平日以上の土日祝以下という感じ。

本屋をあとにしてからはまったく行くあてもなく、竹内(たけのうち)街道を通って竹内峠を越えて奈良県へ行ってみた。
峠といってもほぼまっすぐ上って下っての道で走りやすい。
これまで20年で100回近く通ったかもしれない。
だけどこの竹内街道や峠が、歴史のあるものだと知ったのはほんの数年前のこと。

「太古から交通の要所であり、聖徳太子もこの峠を越えて四天王寺と飛鳥を往復したとされる。また、遣隋使などの使節もこの峠を越えて飛鳥京を訪れた。」(ウィキペディア「竹内峠」より)

司馬遼太郎の「街道をゆく」1巻にも竹内街道について書かれてあることを知って読んだ。
当たり前のように身近にあるとそれが価値があるものだと気づかないことは、よくあることだと思う。
それからは見る目が変わった。「いや〜私もね、前々から趣のある道だと思ってやしたよ」てな具合。
実際に飛鳥奈良時代の人たちも通っていたころはどんなだったろうと想像するとすごく面白い。

そして街道の奈良側にある、當麻寺(たいまでら)にも数年前に行った。
立派なお寺でよくこれまで来なかったもんだと逆に思ったもの。
ウィキペディア當麻寺に関する詳しい記載あり。ウィキペディアはつくづく有難い)

* * * * (それからどした)

夕方、6時も越えるとそよそよ涼しい風が吹いていた。夏も一応はピークを越えた気がする
峠つながりの話で、こういう夏の陽の落ちた景色を見ると、よく静岡県の小夜の中山(さよのなかやま)を思い出す。
昔々、自転車旅行でそこを通ったときに、その景色の美しさがとても印象深く残って、夏の日にいつかここで一泊したいなあと思って以来、夏の夕方になると小夜の中山のことを思い出したりする。


ああ旅が僕を呼んでいる。(でも行けない)



戦争と平和』進捗
第1巻463ページ

『でる順パス単 英検1級』
 348〜355ページ