これこれこんなわけで

ロンドンが舞台の映画「アバウト・ア・ボーイ」を見た。主演はヒュー・グラント
まったく期待をしていなかったのがよかった、おもしろかった。見て満足。

どうせ、少し頼りないけど誠実でウィットとユーモアがあって女性にやさしい、いつものヒュー・グラント作品だろうと思って見始めたら、想像と違った役柄のクズっぷり、そこがよかった。
見てすぐ、ヒュー・グラントの動きが日本のドラマ「結婚できない男」の阿部寛の動きに似てると思った。事情は知らないけど、阿部寛が何かしら参考にしているのかもしれない。

なぜDVDを買ってまでこの映画を見たかというと、以下による。

1)先日、いい歌だなと思ったバッドリー・ドローン・ボーイの"Something to Talk About"が、「アバウト・ア・ボーイ」の主題歌だと知った。
2)特にすることがなかった休みに、機械的に行ってしまう本屋の、そしてまず立ち寄る英語参考書コーナーに向かった。
3)映画台本(セリフ集)を並べてある棚に「アバウト・ア・ボーイ」が置いてあったのを見つけた。
4)ちょっと重い荷物だった「戦争と平和」も読み終わって気分も軽いし、新しい英語の勉強教材にでもしてみようかと考えて、DVDより先に台本を購入。
5)AMAZONマーケットプレイスでDVDを注文、届く、見た。

ただ映画の英語は難しすぎるので、学習効果があるのかは疑問である。(←自分がその結果だから、よく分かる)
今まで、そんな風に台本を買って映画で英語の勉強してみたことがあるのは、「赤毛のアン」、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」、そして「ノッティングヒルの恋人」と「ラブ・アクチュアリー」。
そうです、後ろの2つは、ヒュー・グラント主演映画。だから今回で3作品目となる。

いっいやいや、べっ別にヒュー様好きなわけちゃっちゃいます。
英語学習用で何十回も繰り返し見るわけですから、「上品なイギリス英語」で「普段の生活が舞台」、そして「暴力やお色気の過剰なシーンがなくあっさりしている」で選ぶと必然的にヒュー・グラント主演になるという(笑)、これはマジックだ。

それにしてもヒュー・グラントのすごいのは、何を演じてもヒュー・グラントであるというところ。あれはヒュー・グラントが「ヒュー・グラント」を演じているのだと思うのですが。これは難しいことではないでしょうか。

外国のものが何でもいいとは思ってはいませんが、外国映画と比較すると日本映画の役者は、首から上しか演技してないように見えるのは気のせいでしょうか。
この「アバウト・ア・ボーイ」でも見てると、ちょっとした役柄の人でも、しっかり全身が役者に見えるんです。