昨年9月に行った尾道・竹原への小旅行のこと(14)

呉線の竹原駅で降りる。
安芸の小京都、竹原。

爽やかな空、静かなホーム、駅前に出てもひと気もなくて、のんびりとした空気。
スゥーと一呼吸、ああのどかなりなぁ。

駅前で観光案内をもらって、歩いて竹原の町並み保存地区へと向かう。


駅前の商店街を通ると、なんということでしょう、懐かしい昭和な雰囲気が!(←地元の方には失礼かもしれませんが)
子供の頃、夏休みに母親の実家のある山陰で、ばあちゃんの三輪自転車の後ろに乗せられて買い物に行った、
そんな匂いを思い出した。


時をかける少女』といえば尾道の印象が強いですが、映像として印象が強いのはこの竹原の方かもしれません。
町並み保存地区に行くと、あるある!
吾朗ちゃん(尾美としのり)ちのお醤油屋。

 和子「私、この匂い好きよ、お醤油の匂いって、なんだかやさしくって」
 吾朗「そういう気軽なことは醤油屋のセガレの前では言ってほしくないね、なにしろこっちは年中なんだから。」

そして芳山くん(原田知世)がかけ降りる階段、その知世ちゃんのエンディングが眩しい西方寺、西方寺から見える竹原の町並み、そして映画の中で印象的に使われる胡堂。

西方寺では、二十歳前後の学生らしき男女数人の旅行者が楽しそうに写真を撮っていました。
若い「ときかけ」ファンかぁ、うれしいねえ。
文字通り時をこえて名作は次の世代にも愛され続けるんやねえ。

と思ってしみじみしたけど、、なにやら様子が違いそう。
あとから分かったんですが、おそらく『たまゆら』というアニメのファンらしい。
いやいや、それもいいじゃないですか。
その『たまゆら』の監督、佐藤順一さんだって『時をかける少女』のファンなのでしょう。


あと、この町並み保存地区には竹鶴酒造があるのですが、サントリー山崎蒸溜所初代工場長、のちニッカウヰスキーの創業者となる竹鶴政孝に縁の地となります。
ご興味のある方はウィキペディア等をご参照ください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%B9%E9%B6%B4%E6%94%BF%E5%AD%9D



さてと、

たった2日の短い旅だったけど、得たものは本当に大きかった。
もうあと1日いたかったけれども、明日は仕事だ。
夜までに大阪に帰ろう。

(つづく)