SF小説

今夜は三日月がきれいでした。
三日月を見たのは久しぶり。

そう、月といえばSF小説月は無慈悲な夜の女王」(The Moon Is a Harsh Mistress/ロバート・A・ハインライン原作/矢野徹訳)を読み終えました。
本格的な長編SF小説を読むのは初めてでした。


感想はといいますと。

それが感想があまりない(^^;
おもしろかったといえばおもしろかったんですが、
ストーリーがあんまり頭に入っていない。

ここのところ読書に集中力がわかず、早く読み終えたいと思って字面ばっかり追うばかりで内容が頭に入らなかった。

その要因が一つと、あと分厚い一冊の文庫本の中で、舞台である月の世界の成り立ちの説明、その説明のほうがストーリーよりも詳細で長いんです。
SF小説とはそういうものでしょうか。


ただその月世界の空想力はものすごく、政治や歴史小説を読んでいるような重厚さ。
そういえば「ガリバー旅行記」もいわばSF小説で、当時の政治や社会を風刺してるんですよね。
この小説が生まれたのは1966年、その米ソ冷戦時代を想像しながら読むとよりリアリティが出るかもしれません。

他のSF小説というものはほとんど知らないのですが、この「月は無慈悲な夜の女王」を読んでいて「機動戦士ガンダム」や「銀河英雄伝説」を連想しました。
この小説の他作品への影響力とはどんなものだったのでしょうか。


Radka Toneff - The Moon Is a Harsh Mistress



本格SF小説はこれが最後かなと思いながら、その前にSF小説といえば待てよと、筒井康隆原作の「時をかける少女」を読んでいないことを思い出しました。
大林宣彦監督の映画はDVDを買って30〜50回は観ているのに原作を読んでいないとは。

無性に読みたくなり本屋へGO。
ありました、やはり角川文庫。
短編SF小説


大林映画版は広島県尾道が舞台、登場人物が高校生(原作は中学生)、深町家にいるのは両親ではなく祖父母、吾朗ちゃんの苗字が違う、など物語の設定が違う部分はありますが、基本は原作に忠実。
原作もいいんですが、大林映画のロマンチックなテイストを加えつつのあの映像化の素晴らしさを再認識しました。


おっと、長くなるかもしれませんので小説・映画「時をかける少女」についてはまた後日。。