「美しい星」(1986)
いつ聞いても素晴らしい。
アニメ「ウィンダリア」の挿入歌として知られていますが、私はラジオで聞いてこの歌を知りました。
少し話が飛びますが、青春期に関西のアニソンラジオ番組「青春ラジメニア」がすごく好きでした。インターネットの無い時代、悩みいっぱいの年頃、ラジオ中でも「青春ラジメニア」は心の支えでした。
それが自分のハガキ(ハガキですよハガキ、メールじゃありません笑)が初めて採用されたその回に、この「美しい星」もかかっていました。
その回はカセットテープで何度も聞きましたので、必然「美しい星」も繰り返し聞いてそのうちに、いい歌だなと好きになったんです。
カセットテープはその後聞かなくなりましたが、それから数年後も耳にこの歌が残っていて無性に聴きたくなってレコード(CD)屋さんで調べてもらって、「美しい星」が入っている新居昭乃さんのファーストアルバム『懐かしい未来』(1986)を注文しました。
後の新居さんのミュージシャンライクなアルバムではないですが、どの曲もよくて私の愛聴盤になりました。新居さんのニューアルバムも期待していたんですが、出たのはデビューアルバムから11年後の1997年でした。
そして東京で新生活を始めるため故郷を離れるとき、夜行バスに乗ってWalkmanで最初に聞いたのがこのアルバムでオープニングナンバーのこの曲でした。
「Ring Ring」
心に充満する不安と、不安に入り混じる少しの未知の世界・生活への興奮と、住み慣れた土地から離れる寂しさ、いろんなものが混ざった気持ちにこの曲がスーッと染みるようでした。
それ以来、旅立ちにはこの曲が聞きたくなります。
新居さんの楽曲・サウンドは普遍的で、外国の人にも響くものです。
ほんの一時期アメリカ人とルームシェアして住んでいたんですが、新居さんの『降るプラチナ』を部屋で流していたら、それを耳にしたそのアメリカ人がCDを貸してくれと、彼はすっかり新居さんの音楽が気に入っていました。
それから、ラジオ番組「青春ラジメニア」は今でもやっています(31周年!)素晴らしい!