金田一耕助の映画シリーズを観ました

夏だから、なのかアマゾンプライム金田一耕助シリーズ(横溝正史原作・市川崑監督・石坂浩二主演)の映画が上がっていましたので毎日一本で全て観ました。

(怖い映画が苦手な方はお控えください)

 

昔の映画は、自分にとっていい気分転換で今のことを忘れさせてくれるんです。

 

このシリーズは当時人気があったのは知ってるんですが、自分がほんの小さい子供で、そういえば8時だョ!全員集合志村けんがパロディのようなことをしていたなあと(笑)そんな記憶があるぐらいで、今改めて大人の目で見てみると発見があり面白いです。

 

ウィキペディアで調べると、リメイク版「犬神家の一族」(2006)を除くとシリーズは以下の全5本です。

  1. 犬神家の一族(1976年〈昭和51年〉10月16日公開)
  2. 悪魔の手毬唄(1977年〈昭和52年〉4月2日公開)
  3. 門島(1977年〈昭和52年〉8月27日公開)
  4. 女王蜂(1978年〈昭和53年〉2月11日公開)
  5. 病院坂の首縊りの家(1979年〈昭和54年〉5月26日公開)

 

まず4年間のあいだに5本も作られていたことが驚きでした。もっとも映画の撮影の期間って通常どのぐらいかを知りません、、内容や規模によるのでしょうが。

 

全部見終わっての感想は、内容が難しい!

どの話も人間関係が複雑で、それに筋がこんがらがって集中して見ないと、取り残される可能性があります。特に「病院坂の首縊りの家」、これは1回観ただけで理解できる人は少ないと思います、2回映画を観るか、原作を読んで観るか・・・。

 

私のオススメ順としては、製作順そのままの順番です。

特に「犬神家の一族」は娯楽映画として一番観やすくてビジュアルもよいです、有名なだけあります。

 

そして良かったのが5本とも昭和の名(女)優ぞろいなことです。特に私が印象に残ったのは、岸恵子若山富三郎桜田淳子です。それと主役の石坂金田一だけでなく毎回お決まりで出てくる人たちがいまして、大滝秀治加藤武坂口良子、よかったぁ。

 

名探偵はそれぞれ決まった個性やパターンがあります。(この映画の)金田一耕助は、最終的に難しい謎は解明するのですが、ただ現地入りしてるのにその後に起こる事件は未然に防げないんです。。

金田一あるあるかもしれません。

ただ私はこういう決まったパターンがあるのは好きです。

 

どの話も戦後の混乱期を舞台にしています。

映画の公開は1970年代の戦後30年ほど、その当時の感覚でその混乱期はどのように見えていたのでしょうか。