旅と音楽(4)

伊豆

 

川端康成伊豆の踊子」(1926 大正15年/昭和元年)の主人公は、伊豆半島を一人で修善寺から下田に向かって徒歩旅行します。

その途中で旅芸人の一行に出会って旅を共にします。それと言うのもその中の踊子に恋心を持ったからです。ただ恋心と言っても妹のような親しみのある感じでしょうか。

 

同じ「旅」とはいえ主人公は自由な旅で、一方の踊子は仕事=生活の旅で、また泊まる宿が違ったりと立場の違いが色々と見えます。

ほんの数日間のその間に爽やかで甘い気分もあり、しょっぱい現実も味わうことになります。

踊子のつぶやく「活動につれて行って下さいね」、これが切ない言葉なんです。

 

さて、この踊子をハロメンで演じるなら誰か・・・と考え始めた途端、もう山﨑愛生(めい)ちゃんがぶぁーっと浮かんで頭がいっぱいになりました。

モーニング娘。15期でいうと、岡村ほまれちゃんはルックスはイメージに一番近いですが踊子には都会的すぎる気がしますし、北川莉央ちゃんだと主人公がガチ恋になる気がしてなりません。そうなるともう下田から東京に帰る汽船の中でぽろぽろ泣くぐらいじゃおさまらないでしょう(笑)

なのでこれは山﨑愛生ちゃんで決定です。

https://www.youtube.com/watch?v=LyUgKitamQU

「花のように笑うという言葉が彼女にはほんとうだった。」 

 

そういえばいつも思うんですが、純文学とそうでない文学、ひいては文学と小説の違いとはなんでしょうか。

例えば、私は江戸川乱歩の小説が好きですが、世に言う文豪と比べても劣っているとは全く思いません。

 

(つづく)