#5 「いつものパーティー」 飯島真理 アルバム「midori」より

アナログレコードからCDになって失ったものの一つは、

レコードの裏と表、A面とB面。

レコードで音楽を聴いたことがない人には分からないからもしれませんが、特にただ曲を集めただけでない一枚のアルバムを一つの作品としたときに意味をもってきます。
有名なところではビートルズの「アビイ・ロード」などA面の世界とB面の世界があるんです。

 

アルバム「midori」のA面の最後の曲。

#5 「いつものパーティー
作詞・作曲:飯島真理 編曲:清水信之

 

そのA面を締めるにふさわしいこのアルバムを代表する一曲です。
飯島真理さんのせつない歌の表現とその歌声を何声かきれいに重ねて、男性ボーカルは杉真理さんでちょっとしたデュエット曲になっています。
このアルバムを通していえますが、このアコースティック楽器の弦(ストリングス)の音と電子楽器の折り重なりが有機的で美しいです。
5分と歌謡曲としては長めですが、聞きほれますね。
余韻のあるフィニッシュもいいではないですか、これでA面が終わってintermission。

 

#4 「Girl Friend」 飯島真理 アルバム「midori」より

#3 「Girl Friend」
作詞・作曲:飯島真理 編曲:清水信之


静かに始まりからの生ブラスやコーラスが見事で爽やかで、これもまたいい一曲ですね。


そう曲は爽やか・・・なんですが、実は歌詞がちょっと意味深なんですよね。
男には分かりづらい女心といいましょうか ←知らんけど(^^;
ほら「言葉に意味をそっと忍ばせた気付いてほしい胸の内 」(℃-ute都会っ子純情」)と言うじゃないですか、ちょっと違うか。。
歌詞のストーリーの解釈は各人におまかせします。

 


この歌詞の中に出てくる朝の電車で思い出したのがこの歌です。

Sheena Easton - 9 to 5 (Morning Train)  (1980)


シーナ・イーストンはイギリスのスコットランド出身の歌手です。
ややこしいのがアメリカのカントリーミュージックの女王ドリー・パートンにも同名の「9 to 5」、しかも同じ1980年リリースの曲がありさらにこちらも有名な一曲です。

Dolly Parton - 9 To 5 (1980)


英語版のシーナ・イーストンの9 to 5のwikipediaに記載がありました。

1981年にアメリカ・カナダでシーナ・イーストンの「9 to 5」が発売された際には(本国イギリスでは1980年発売)、ドリー・パートンの同時期の同名曲と混乱を避ける為に別タイトルの"Morning Train (Nine to Five)" で発売されたと。

 

 

#3 「ファースト・デイト」 飯島真理 アルバム「midori」より

#3 「ファースト・デイト」
作詞・作曲:飯島真理 編曲:清水信之


3曲目がバラード。

1曲目2曲目からいい流れでスゥーっとアルバムの世界に入りこみますね。

 

ここ数年で聞くようになった「シティポップ」という名前ですが、この「ファースト・デイト」はそういうシティポップのイメージでしょうか。

この乾いたような爽やかな音。
日本の音楽史でいうと、同じストリングスなどの生楽器を使っても、昭和歌謡、ニューミュージックからさらに雰囲気が次世代の音楽に移っている感じがします。
アメリカのウェストコースト的といいましょうか。

 

#2 「ひとりぼっちが好き」 飯島真理 アルバム「midori」より

#2 「ひとりぼっちが好き」
作詞・作曲:飯島真理 編曲:清水信之


一曲目からのこの流れの良さ!曲のつながり、これは美学です。
スローめな一曲目からアップテンポなこの一曲。
そして歌詞が一曲目は男性目線だったのが、この二曲目は一転ガーリーな歌詞で、またそこが良し。
飯島真理さんの歌声、ストリングスの使い方や各楽器の組み合わせ、音の混ざり合いが見事でうっとり聴き入りますね。ピチカートだったり、マリンバっていうんですか木琴の音の入りとかいいですね~。
バックのミュージシャンが一流ぞろいなのが音で伝わります。

このアルバムを通して、シンセサイザーは使っていても打ち込みぽい音がなくて全て?演奏された音なのが特徴ではないでしょうか。ある意味ではリアル音楽といいましょうか。クラシック音楽をがっつり学ばれている飯島真理さんのバックボーンがあるからでしょうか。

このアルバムだけでなく、以降のレコード会社を移籍してからの飯島さんの作る音楽はバンドサウンドですので、それが飯島さんの求める音楽なのでしょう。以降のアルバムはロックテイストですが。

#1 「僕の魔法」 飯島真理 アルバム「midori」より

飯島真理さんの「midori」を聴いて久しぶりに聴いて・・・他もいいアルバムが多いのですが、この時代を超えた素敵な歌と良質な楽曲とPOPサウンドがなんとすごい一枚だと感動したので、一曲づつ聴いていきたいと思います。

 

アルバム「midori」は1985年3月5日発売の飯島真理さん3枚目のアルバムです。
時代はちょうどレコードからCDに移行していた時代ですね。当時はそれに加えてカセットテープも発売されていましたよね。
プロデュースは清水信之さんで、僕は平松愛理さんのアルバムのイメージばかりで打ち込みサウンドメインの人だと思っていたので、この「midori」のバンドサウンドを意外に思いました。ただどちらも耳に心地いいサウンドは共通ですね。

 

#1 「僕の魔法」
作詞・作曲:飯島真理 編曲:清水信之


レコードを買ってきて針を落としてこの一曲目のボーカルが流れたら感動しますね。この曲は一曲目に最高にふさわしい。
今のサブスクの音楽視聴だとアルバム構成のアート性が無くなっているのは残念ですね。

ビートルズリスペクトな展開、WINGSの音もしますね~豪華な一曲です。
ビートルズファンだからか、こういうローラーコースター展開的な曲が好きです。
あと、この曲を思い浮かべました。


Smokey Robinson & The Miracles - Tears Of A Clown (1967)



この曲好きなのですが、スティービー・ワンダーが曲作りに参加しているんですね、さすがとしか言いようがありません。

くゎっっ!これは!

むちゃいい!

なっきぃやるなぁ。

℃-ute「君の戦法」(2010)

作詞・作曲:つんく 編曲:山崎淳


うむ、これは「もしも…」(2011)に選抜されるはずだわ・・・

 

ハロー!プロジェクトモベキマス「もしも…」
作詞・作曲:つんく 編曲:高橋諭一

 

 

今のハロプロに不足しているものがここにあるような・・。

 

それから「君の戦法」のイントロを聞くとこの曲を思い浮かべる人は多いかも。

ここから取られているという意味ではないです(^^;

 

Harry Nilsson - Everybody's Talkin (1968)

 

アコースティックギターとストリングスがとてもきれいですね。

まりン

今回また「時をかける少女」を3回観ました。
気分は80s

そんなところにYouTube大貫妙子さんがラジオで亡くなった坂本龍一さんを語っている番組があって、若い頃のエピソードが面白かったです。

 

さらにYouTube坂本龍一アレンジで飯島真理さんのこの曲がリコメンドされて懐かしく、ますます気分が80s。

飯島真理「まりン」(1983)
作詞・作曲:飯島真理 編曲:坂本龍一


ただ、その時代を生きていても、インターネットのない生活が感覚として思い出せないんですよね。。

そのうちアメリカのアーミッシュのような、あえてデジタルデバイスを拒否して生活をする人たちが出てもおかしくないですね。