「夏の日の午後」

岡村孝子 「夏の日の午後」 (1986)
https://www.youtube.com/watch?v=v7VvcKWyeCo

いい歌だ。

若いときにしか切り取れない言葉があって、
若いときにしか感じ取れない言葉があるはず。

この「夏の日の午後」が収録されている岡村孝子さんのアルバム『私の中の微風』は、
そんな若く繊細な感性がつまったとてもいいアルバム。
岡村孝子さん、当時24歳。


歌詞は意外にも耳をスルーしやすく、このアルバムも最初に聞いてから数年後に突然ハッとその良さに気づいた記憶がある。
さらりと聞くと派手な曲がないのだけど、聞き続けることで味が出てくるようなアルバムかと思う。

一番キャッチーな曲は「はぐれそうな天使」。
ただこの曲は、来生えつこ作詞、来生たかお作曲で、そのためこの人気曲もアルバムを聞き続けていると、テイストが違うので浮いた感じに聞こえてくる。

ただ、言葉を丁寧に頭に回しながら聞いていくと、その紡ぎ手の真摯な姿が見える。



「夏の日の午後」の歌詞の

「幸せなんて言葉があるから それと気付かずに 思い出ばかりつくるのね」

ここだけ未だ意味が分からない・・・・。
歌の中でもかなりいい部分で使われているので、きっとこの曲のキーになるほどの意味があるとは思うのだけど。


このアルバム『私の中の微風』の中で僕が一番聞いたのは「今日も眠れない」、やっぱりいいな。
https://www.youtube.com/watch?v=Qas2DLKri8E


それにしてもおよそ30年前のアルバム。
30年!
自分の中の時間のものさしが最近おかしい・・・。