このあいだの東京滞在は

どーもここ何週間も気持ちが落ち着かないというかソワソワしてるのはなぜか。
じっくり何かをしようという気にならない、何もかも集中力に欠ける。
仕事や生活のストレスか、人生に疲れてるのか、季節の変わり目なのか、特定できないけどこれが5月病というやつか・・・
もう6月やねんけど。

それにしてもこのあいだの東京滞在は楽しかった。
武道館コンサートがよかったのはいうまでもなく、今回は計画を練って行くところを考えていたのでいい滞在だった。
今は楽しかった滞在と普段の日々の生活のギャップからくる、祭りの後の状態なのかもしれない。


流れる景色を眺めることも大好きなので、行き帰りの移動自体も楽しかった。
今回は初めて大阪の伊丹空港から飛行機で東京に行ってみた。
それにしてもあらためて飛行機が浮かぶのが不思議でしょうがなかった。
揚力は、翼の上部と下部で流れる空気の速度が違うために生じる、とある図解本で読んだけど、
ネットで見てみると、その説が有力というだけで、本当の理由は解明されていないとのこと。
たしかに。というのも飛行機の翼が、図解本で見るほど、揚力を得るための形をしてるように見えなかったから。
あとは、飛行機が加速してから離陸するまでの距離って案外短いもんだと思った。
それと不思議だったのが、雲の中を飛行機が通っても窓に水滴が付いていなかったこと。

なんてようなことを考えながら乗り物に乗るのも自分には楽しい。


さて東京には、社会人になってからそれなりの年数を住んでいたので、だいたいは行き尽くした気でいたけど、
今回は、ああそうだ、まだあそこには行ってなかったと思い出した。

僕は藤子不二雄Aさんの「まんが道」が大好きで、中学生ごろに藤子不二雄ランドで刊行されたものを全巻をそろえて未だに大切に保管している。
単に保管しているだけでなく、ときどき読み返してみる。何回読んだか分からないほどだけど、今でも十分に楽しめるのがすごい。
その「まんが道」に出てくるある舞台にはまだ行ってなかったと気づいた。
ということはトキワ荘
いえ、トキワ荘の跡地にはもう行っていますし、ラーメン屋松葉さんの前で写真もとりました。
トキワ荘ではなく最初に下宿した辺りには行ったことがなかった。
まんが道」によると藤子不二雄両先生が、上京したときに最初に下宿をしたのはトキワ荘ではなく、江東区森下付近のA先生の親戚の家だということなんです。

今回東京に行く前に「まんが道」を読み返してみてもどこかはよく分からない。
両国から都電に乗って森下というような記載もあるし、下宿からは清澄庭園まですぐとの記載もあり、そうなると森下とはちょっと離れる。
結局、ネットに書かれている方の情報を頼りにした。
現在に考慮しはっきりここという記載はされていないのですが、だいたい分かりましたしそれで十分でした。
想像以上に、人通りの多い結構な街だという印象でした。

僕が東京に住んでいた頃は、23区の西部側に住んでいたので、そうなると東部にあたるいわゆる下町のほうにはなかなか足を運ばないもの。
でも江戸の町民・庶民が住んでいたのはこの下町のほうで歴史がある。
たしか、武蔵野方面は江戸当時なんてただの林や森のはず・・(溝口健二の映画「武蔵野夫人」でもまだ武蔵野は田舎だった)。
今回は森下から江戸深川資料館に足を運んで、東京を離れてあらためて江戸の暮らしを想像してみました。
そういえば「まんが道」にも出てくる隅田川にかかる橋、新大橋はゴッホの模写でもよく見る浮世絵「大はしあたけの夕立」の橋だということを初めて知った。
感動した。
そしてウィキペディアの「森下」の項に地名の由来として「江戸初期に深い森があったためといわれる。」とある、
その浮世絵を見ると、おおおおっ、たしかに対岸が森だ!

そのほか、初めて寄席も見に行って、初めてじゃないけど浅草にどぜうも食べに行って、とにかく今回の東京滞在は楽しかった。



追伸:
たまたまだけど、つい最近モーニング娘。のミュージカルDVD「江戸っ娘。忠臣蔵」(2003)を見た。
その舞台の完成度の高さに驚くとともに、江戸サイコーー、とあらためて一人思いを馳せたのでありました。

どっこい!江戸っ娘。忠臣蔵 ED Ver.