今日は読書をしようと。
活字が好きで好きでというタイプでもないので、じっくり本を読むときはまず雰囲気作りから固める。
静かにクラシック音楽でも流そうと、BBCラジオ3(クラシックチャンネル)を開く。
SF小説『月は無慈悲な夜の女王』の続き。今1/3ぐらい、おもしろい。
と、そこで流れた曲の旋律が好みだった。
曲名を調べると(ネットラジオはこれがありがたい)、イサーク・アルベニスの組曲『スペインの歌』(Chants d'Espagne)の第4曲「コルドバ」。
スペイン音楽の感じが好きらしい、モーリス・ラヴェルも好きだし。
スペイン旅行でコルドバに立ち寄ったときは雨だった。
たった一泊の滞在だったけど、異国の雰囲気にあふれていて落ち着きがあっていい街で好きになった。しばらくコルドバに滞在したかった。
けっこうな雨だったし、旅の疲れと時差でヘロヘロで、スペイン語も全然分からなくて外食もしにくい、そこで夜はホテルの部屋でテレビでサッカーでも見ながら1人酒盛りをしようと決めた。
近くに地元の食料品店があったので、おそるおそる?、それでも「オラ」と挨拶をして店に入ると、かわいい女性の店員さんがニッコリ「オラ」って返してくれて、あれはよかったなあ、なんだかほっとした。挨拶って大事だ。
その店でシェリー酒と生ハムとチーズやらを買って、部屋で1人酒を飲む。値段の割に広くていい部屋で、それが余計に孤独感をあおったっけ。いやしかし悲しい酒じゃない。やっぱり旅はいい。
そうそう、珍しくはないのかも知れませんが、街路樹にレモンが植わってたのが香りもよくて感動した。レモンの木を実際に見たのも初めてかもしれない。
John Williams - Córdoba (ギターによる演奏)