私の好きなJPOPアルバム -その3- Mr.Children 『IT'S A WONDERFUL WORLD』

 「蘇生」(2002)

作詞・作曲:桜井和寿 編曲:小林武史 & Mr.Children


 

個人的な印象ですが、Mr.Children以前のJPOPは、欧米のロック・POPのようなリズムやメロディに日本語を乗せてかつそれを自然に聞かせることに壁があった、なにかコンプレックスがあったんですが、それを軽々越えていったのがMr.Childrenだと私は考えています。

もう今やそんなコンプレックスが存在したこと自体分からなくなってる気がします。

 

『Atomic Heart』までの4枚のアルバムは好きで繰り返し聞きこんでいたんですが、そこからしばらくアルバムを買うことはなかったんですが、久しぶりに買った10枚目のアルバム『IT'S A WONDERFUL WORLD』、いやこれがまた素晴らしかった。

 

最初は、ああミスチルらしいな、ぐらいで特別な印象はなかったんです。歌詞は聞き始めはなかなか頭に入ってこないものですが、でもそれが繰り返し聞いていくうちに歌詞が分かってサウンドも耳になじんで、そこからは中毒みたいにこのアルバムを聞いていました。なんてすごいんだと、やっぱ桜井さん超かっけえ!と痺れました。

 

ミスチル=桜井さんという印象ですが、ライブ映像を見ればミスチルはしっかりバンドです。

私は田原健一さんのギターが好きです。カチッと手堅い感じで、それがギターサウンドと相まって耳に心地いいんです。

 

後は無論、プロデューサー・アレンジャー小林武史の存在が大きいのは分かります。ミスチルサウンドが普遍的なのは小林さんのサウンドありきだと思います。「5人目の」ミスチル

 

「渇いたkiss」

作詞・作曲:桜井和寿 編曲:小林武史 & Mr.Children

 

 それから、ミスチルが出始めた時代は、テレビの悪影響なのか内省的なものが全否定される心の貧しい時代だったと思います。そういうものが暗いだとか気持ち悪いだとか通り一編で否定されるような時代、でもそれを軽々越えたのもミスチルだと思っています。