BOSTON "A Man I'll Never Be"
もしも僕が思ってることを言ったなら
君は背中を向けて立ち去ってゆくだろう
自分の理想の中へと姿を消すんだ
冷たく接することはとてもつらいんだ
すべては見えている通りのままなんだと、それだけが言えれば気も楽さ
君は僕を見上げて
そして心のどこかで見ている
僕がなれはしない理想の男を
これ以上僕は強くなれない
もうこれ以上高く登ることはできない
僕がどれだけ必死に努力しているか、君は決して知ることはないだろう
もう少し叫んでも
もう少しつよく抱きしめても
感情が満たされることは決してない
君が僕だと信じている自分になれさえすれば
日々とてもつらくなってくるんだ
決してなれない理想の男の影にかくれていることが
【ほんにゃくメモ】
「好きなロックバンドは?」とも聞かれたら、ビートルズの次に挙げる、名前の通りアメリカのボストンで結成されたグループ。
ウィキペディアをご覧いただくと詳しく書いてありますが、実際はトム・ショルツという一人のミュージシャンの音楽表現なのです。(ただボーカルはブラッド・デルプ以外は考えられない、悲しくも彼は自ら命を絶ってしまった)
僕が好きなのはデビューしてからの3枚目のアルバムまでです。4枚目を聞いたとき、そこで僕の中のボストンは終わりました。
その3枚でもデビューしてから10年(!)もかかってます。
この"A Man I'll Never Be"はずっと好きな歌でしたが、歌詞の意味も知らずずっと来てまして、数ヶ月前にふと思い立って訳してみました。
自分の訳の間違いでなければ、(見た目だけの)男らしさを前面に出したような(あくまで)イメージが強い、アメリカのロックミュージックでは思いつかなかったような、繊細な詞。そしてこんなに詞と曲があってるとは思いもよらなかった。これを訳してみて、さらにボストン、そしてトム・ショルツへの思いが強くなりました。
ボストンはこれからも訳をしていきたいですね。