ポールのベースが聞きたくなるビートルズソング (5)I Want You (She's So Heavy)

ギターも、ベースもとにかくカッコいい、ジョンらしいヘビーな一曲。



アルバム「アビイ・ロード」の曲。
初めて買って聞いたのはアナログレコードでした。
中学生ぐらいのお小遣いで買ったレコードは宝物でして、大切に扱っていたことを覚えています。
横断歩道のジャケット、青リンゴのレコードレーベル、レコードの匂いと質感、針を落とす感じ、シーーというノイズ・・・

やっぱりビートルズのアルバムは当たり前ですがレコード向けに作られていますので、レコードで聞くのが一番いいのでしょう。
もうCDが当たり前になって忘れがちですが、レコードにはA面B面があって、特に「アビイ・ロード」はそこにも芸術性のようなものがありました。
この「I Want You (She's So Heavy)」はA面の最後の一曲で、延々と続く演奏が最後ブツっと急に終わります。
これをレコードでボーッと寝ながら聞いていると、最後でガコッと針が上がってビックリしたもんです。


アルバム「アビイ・ロード」ですが、僕にとっては特別すぎるアルバムで、人生の1枚を選ぶとなれば迷わずこの1枚を選びます。
この25年間(いつの間に!?)で何度聞いたのか分かりませんが、今でも聞くと新しい発見があるんです。

ファンには常識なのですが、一応ビートルズのラストアルバムは「レット・イット・ビー」ですが、録音時期からいうとこの「アビイ・ロード」が実質のラストアルバムとなります。
もし、もしもですがビートルズが最後に「アビイ・ロード」を残していなかったら・・・僕もここまでビートルズが好きになっていたかどうか、それすら分かりません。

ビートルズ自身を「The End」という曲で終わらせる。最初から最後まで何と絵になるグループでしょうか。
(「アビイ・ロード」の最後の曲は一応「Her Majesty」ですが、遊びのオマケみたいなものなので)