岡崎友紀さんのベストアルバム「岡崎友紀 ベスト30」が好きで定期的に聞いています。
ベストアルバムというと、どんなに好きなアーティストでも何度か聞くと飽きてしまうことも少なくないんですが、この2枚組アルバムは本当に良くて、買ってから4年ほどですが今でも聞きたくなります。
「1970年代前半から中盤にかけて国民的アイドルとして人気を博した」(ウィキペディア)という岡崎友紀さん。
僕は当時のことは知らないんですが、こんなにいい音楽が時代とともに聞かれなくなっていくとすれば、まったく悲しいことです。
僕がこのアルバムの中で一番聞いているのは
「海岸通りの喫茶店」
歌:岡崎友紀 作詞:阿久悠 作曲・編曲:三木たかし
どの曲が好きかというのはまったく個人の好みですが、この曲だけで300回は聞いていると思います。
歌と、詞と、メロディとアレンジ(編曲)、昭和の叙情感と言いますか好きなんですこの曲が。
海岸通りの喫茶店には
ほんのわずかの人がいるだけ
ここで風景を想像するんです。
人が少ない、平日でしょう。海岸通り、浮かぶのは鎌倉か関西だと神戸あたり。
海が見える喫茶店、カフェじゃありません昭和の喫茶店です。そこへ1人おとずれた主人公の女性と、あと2人ぐらいのお客さん。波音すら聞こえそうな静かな店内、漂うコーヒーの香り、見渡す海。
そのあと歌詞がどう続くか、
それはそうでしょう
??予想をはずしてくるこの言葉。そうなんや、人が少ないのは当然なのか。
それはそうでしょう季節は冬に
変わろうとしている灰色の午後
雲の灰色に午後の太陽のセピア色も混じりあった晩秋の空、風も冷たくなって海辺に来る人も少ないのでしょう、それはそうか。
このあと主人公はお店の人から声をかけられます。
「あなたはたしか夏に来ましたね」
かーーーーっ!粋だね!
お店の人は軽い気持ちで話しかけたようですが、主人公にはハッとするものがあったようです。
・・・このあと歌詞は続きますが、少ない文字数から広がる情景がいいですね。
この曲はYouTubeにはなかったのですが、このアルバムは他もいい曲ばかり。