いろいろ思い出す一日

夕方、外に出ると満月がとてもきれいでした。

月と静けさの最高の組み合わせ。

 

この歌のように。

 

高野寛「夜の海を走って月を見た」


高野寛:夜の海を走って月を見た Running on the sea, Looking up the Moon

 

 

まだ寒い日が続きますが、少しづつ日差しが春っぽくなってきていて、これからは寒さの中にじわりじわりと暖かさが混じる好きな季節です。

 

子供の頃、なんで年賀状に「初春」とか「新春」とか書くのか疑問でしたが、なるほど旧暦(太陰暦)の暦の正月だと、まさしく新春という言葉がぴったりきます。

子供の疑問は案外あなどれないと思います。

数字をなんで3桁区切でカンマを打つのか疑問でしょうがなかったですが、英語の場合には3桁区切でthousand, million, billion, trillionで単位が上がっていくと知ったときはパアッとクリアになりました。(漢数字の数え方だと3桁の意味はありませんが、国際慣例なんですかね・・・)

 

父親は、何か質問すると、世の中そう決まってるんだから黙って言われた通りやれ、で全てを終わらせるタイプの人だったのであんまり聞く気もなくなったし、あれは大人、ひいては人にあまり心を開かなくなった一つの理由だった気がするなあ。

中島みゆきの歌にある「ガキのくせにと頬を打たれ 少年たちの眼が年をとる」につながる、昭和という時代のせいでしょうか。

 

そういえばアニメ一休さんで、どちて坊やがいて一休さんとか新右衛門さん達を困らせてたなあ。

 

太平洋岸は少しづつ暖かくなっていますが、北国、日本海側はまだまだ冬が続いているのでしょう。

日本海側のうちの親の田舎に冬に行くと、夜寝るときに家の前の道路を車が通るときにシャー―っと水の多い雪をはねる音が心地よくて好きだったことを思い出します。

それと座右の漫画の藤子不二雄A先生の「まんが道」に、富山の春の訪れを描いたところがあってこれがめちゃくちゃいいんです。

「北国の冬は、鉛色で、暗くて重い日が続く・・・・・。

 それが、ある日、突然厚い雲に切れ間ができて、一すじの光がさす!

 光がみるみる増してきて、鉛色の雲がうすくなり、その下から、何か月ぶりの青空が現れる!

 春だ!春が来たのだ!!」