旅が呼んでいるぞ(下)ああ宇和島

長くなるので細かい内容は書きませんが、この二泊三日の小旅行は最高でした✨

交通手段でもその土地の印象が変わるものだなと思いました。鉄道旅よかったです、四国が好きになりました。

 

二日目に宇和島に行くと決めていたんですが、前日に行きの松山から宇和島までの特急の指定席を取ろうとしたところ、驚いたことに満席で一つ前の時間にしました。そこで帰りの指定席も取っておくことにしたんですが、ここで観光にどれぐらい時間が必要なのかを悩みました。(指定席が満席だった理由は乗って分かりました、指定席が一両の半分だけでした)

初めての場所に観光するとき、行ってみたら2時間もあれば十分ってこともあるし、逆に半日でもぜんぜん足りないってこともあったり、行ってみないと分かりませんよね。

短いかなとは思いましたが、宇和島は滞在3時間にしました。

これが後悔となりました。

 

宇和島駅から降りたときに、なんとも言えずとても”良い感じ"がしたんです!

 

Berryz工房「なんだかんだでいい感じ!」(2013)

作詞・作曲:つんく 編曲:板垣祐介

 

城下町だからかもしれません、ちょっと南国の雰囲気があったからかもしれません、海あり山ありの街が好きだからかもしれません、理由ははっきり分からないのですがその風情に一目惚れした感じでしょうか、そういう土地って国内外あります。街の空気、雰囲気がシュンと馴染む感じで、ああいいなと思いました。

 

特に城好きでもないんですが、宇和島城はよかったですね。

って、もうそれで時間ないやんかーーい!

ゆっくり街を観たかった、鯛めし食べたかった、一泊すればよかった。

いやしかし、

必ずまた来る。

 

それが、宇和島には話の続きがありまして、YouTubeで歴史系の動画を観ることがあるんですが、最近、幕末長州の大村益次郎の紹介動画を見ていたら宇和島の事が出てくるではありませんか。なんという、めぐり合わせ。

すぐ大村益次郎をもっと知りたいと思い、いい本がないか調べると、司馬遼太郎の「花神」(全三巻)があったので即購入し、おもしろくて正月期間ずっと読んでいました。

大阪の適塾で塾頭にまでなったのち、長州で家業をついだものの不人気な医者だった大村益次郎村田蔵六)を最初に見出したのは故郷の長州ではなく四国の宇和島藩でした。

「かれの運命を一変させたのは、伊予の宇和島藩である。十万石の小藩だが、仙台からここへ移ってきた江戸期いらい、民治がよく、学問がさかんで、江戸期の天下を分治していた二百数十の諸藩の優劣でいうと、たとえば時計のような、精密機械の印象をもった藩である。その規模と教育水準の高さの点で似た藩をいえば越後(新潟県)長岡藩などがそうであろう。しかし長岡藩は三河以来の戦闘的な土俗がのこっていてやや粗豪のにおいがあるが、宇和島藩は場所がら、南伊予の温暖な気候風土の影響をたっぷりうけて、士も農もここほどおだやかなところは、ほかに類がない。」司馬遼太郎花神新潮文庫

 

これを読んで、自分が感じたことは確かだったように思いました。

いつになるかは分かりませんが、歴史を頭に入れて再訪します。

 

三日目は、このままでは「乗り放題」を活かしきれてない、と元の予定(今治や丸亀や)を変えてひたすら電車に乗って四国四県すべての県庁所在地を周りました。各所ほとんど時間はありませんでしたが、高知でははりまや橋近くのライブハウスにJuice=Juiceのライブを観に行ったときに昼食をとった近くの酔鯨亭でまた食事ができました。おいしかったなあ。

 

そう、一日目に車窓から一面に広がる夕陽に染まる瀬戸内海が本当にきれいで、世代ではありませんが自然にこのメロディが頭に流れました。

 

小柳ルミ子瀬戸の花嫁」(1972)

作詞:山上路夫 作曲:平尾昌晃 編曲:森岡賢一郎