映画...

本屋に行ったら浪花千栄子関連の本が平積みされていて、今NHKの朝ドラでやっていることを知りました。

偶然ですが最近、小津安二郎監督の1958年の「彼岸花」を見て、京都の旅館の母娘役が目を引くなあと名前を調べてみたら、その浪花千栄子と、山本富士子の二人でした。

小津作品では、ゆっくり正しく多少棒読みのように話す演出ですが、その中で関西弁の二人が、その静かな流れを少しかき回すような感じでよかったんです。それに山本富士子さんはきれいやなあと。

 

 

観たのはたかだか6,7本ですが、小津映画の何がいいって、私が好きなのは日本の美しさと静かで平和な時間の流れです。1958年といえば戦後から13年でまだまだ混乱の残っている時代だったかと思うんですが、映画は爽やかでそんな空気は微塵もありません。ストーリーは現実のものながら、映画はファンタジーのような印象です。

 

こういう静かで平和ですぅーとしみ込んでくるような日本の映画があれば夜中に電気消してぼーっと観たいです。

大林宣彦映画もそういう風情がありますが、これが相当数すでに観ています。