夜中に映画を観る楽しみと角川映画①

20年前に仕事がハードだったとき、毎週休みの前の日の仕事帰りにおもに大戸屋(当時は街の定食屋でした、今でいうやよい軒の感じ)でグラスビールを飲みながらガッツリ食べて、大きなレンタルビデオ屋が近くにあってそこで映画を借りて家に帰って部屋の明かりを消してゴロっと横になりながら映画を観るっていうのが楽しみでした。

主にはヨーロッパ映画とか渋めのものを観ていましたが、その中で、邦画なんですが自分歴代の好きな映画と出会いまして、、「時をかける少女」(1983)って言うんですが。

(ぃや、めっちゃ有名やんっ!)

ごもっともです。。

ここで言いたいことは、心がオープンで無いと出会いも生まれない・・ということなんです。角川映画がヒットしていた時代は、テレビでCMもよく流れていてタイトルなどは知っているのですが、まだ子供でよく分かっていなくて、かつその後も主には外国文化に憧れる洋画・洋楽志向の少年~青年だったので、角川映画を全然見てこなかったんです。

でも、テレビのウッチャンミル姉さん尾道三部作とか語っていて好きな人も多いらしいと、じゃぁ一度観てみようかなと、夜中シアターの一本に選んだんです。

この時点でもまだ主人公がかわいいだけのアイドル映画だと思いこんでいたんです。

 

それが見始めると、まずモノクロの映像から始まって・・・想像していたものと違うぞと、それからモノクロに色がついて今に戻ってそこでオープニングが流れるんですが、ここで日本情緒あふれる詩的な雰囲気に完全に心を掴まれてしまいまして、、作曲:松任谷正隆さんの劇中音楽も素晴らしく。

もう最後まで瞬きも忘れるほど映画の世界に夢中になり猛烈に感動しました。

これが「A MOVIE」なのか・・・

 


大林宣彦監督はビッグネームですが、それでもまだ過小評価なのでは?と思っています。もっと海外でも評価されてほしい。