夜中に映画を観る楽しみと角川映画➁

最近、谷崎潤一郎「陰翳礼讃」を読みました。なるほどこれは名著。照明が電気になり近代のように明るくなる前は、日本では家屋や生活の中の影に美を見だしていた、簡単に書くとそのような内容ですが、今まで意識したこともなかったことで色々考えされられました。

この作品が書かれたのは今から90年前の戦前の1933年ですから、照明の明るさはまだ今とは比べ物にならないぐらい暗かったはずですが、それでも既にこういう感覚があったんですね。

美とは違いますが、子供の頃に訪れた祖父母の農家の古い家はいろいろ見えない影の部分があって怖かったなぁ、都会や地方でもその感覚は違うでしょうね。そしてそんな中から想像が広がってお化けや妖怪の類も生まれてきたんでしょう。

そういえば以前は日本映画にあらわれる影にどこか怖さを感じていましたが、年齢とともに日本の美に意識が湧くと同時にだんだん親しみを感じるようになった気がします。

ふと思えば「時をかける少女」の画面の陰影はとても美しい。

 

Anyway,

 

最近また夜中に部屋を暗くして映画を観ていることが増えたんですが、角川映画をいろいろ観てみようかなと考えています。

それが、最近観た「Wの悲劇」(1984)がめちゃくちゃよかった!

キャスト、脚本、演出、音楽すべてが素晴らしい。映画が好きな方には絶対にお薦めです。(あえて内容には何も触れません)

まだまだ観ていない傑作映画がありますね。

 

澤井信一郎監督作品。

おどろいたんです、澤井信一郎監督といえば僕には忘れもしない名古屋の映画館で観たハロプロ映画「仔犬ダンの物語」(2002)の監督ではないですか。

そんな名監督の映画で主演を演じたBerryz工房のおねえさんず(嗣永・清水)、すごいことです。。

 

ところで、YouTubeにて角川映画第一作「犬神家の一族」(1976)が二週間限定で無料で観れるようです!

https://www.youtube.com/watch?v=gQKILPY0zkg

この映画はすでに3度ほど観ていますが、今日の夜に観ようと思います。

それにそなえてクラフトビールも買ってきて、いいサバを買えたので初めてしめ鯖にしてみようかと♪

休みの楽しみは尽きません。