ほん

最近読んだ本など・・

■『永遠の0(ゼロ)』百田尚樹講談社文庫)

あまりベストセラーは読まないんですが、これは読んでよかった、続きが気になってすぐに読み終わりました。2年ぐらい前に出たものかと思っていましたが、単行本が出たのは2006年(文庫本は2009年)で、7年も前だったんですね。
読んでいて、内容のどこまでをフィクション(創作)として、どこまでをノンフィクション(事実)として読んでいいのか、その線引きが分からなかったのですが、主人公・宮部久蔵の理知的で勇気と愛情のあふれる男が憧れるようなその人物像にひかれつつ、自分がこの小説を読む焦点は、ごく一般の国民が当時の国や軍をどう見ていたのか、戦場に行くとはどういう気持ちだったのか、ほんの一端でも想像することにありました。
作者の百田尚樹さんのお名前は、テレビ「探偵!ナイトスクープ」を見て覚えていました、「こんなに物知りな人っているんやなあ(すごい)」と。


■『地下室の手記ドストエフスキー江川卓 訳(新潮文庫

ドストエフスキーが好きな方はどうぞ、いやいや、好きな人はすでに読んでるでしょうけど。


■『蝿の王ウィリアム・ゴールディング平井正穂 訳(新潮文庫

いつ買ったかも分からない、読まずに置かれていた押入れの本の整理つづく。
無人島に不時着した飛行機から生存していたイギリスの少年たちのサバイバル。
もっと冒険的な内容を想像していましたが、それ以上に少年たちの緻密でリアルな人間関係と組織や、文明のない閉ざされた無人島で起こる恐怖心や心情の変化が主な内容。
半分ぐらいまでは静かに淡々と話が流れていたんですが、後半からエンディングに向かうにしたがい話が急展開し描写も迫力があり、一気に読み終えました。

読んでいて、宮崎アニメ「未来少年コナン」のハイハーバーのエピソードを思い浮かべました。豚とか。。


本を読みながら、ひさしぶりにビートルズの「リボルバー」を聴いていましたが、あらためていいアルバムですね。50年近く(!)前にもなるアルバムで、何度も聞いてきたのですが、本に集中できないぐらい新鮮に聞こえました。

The Beatles - Here,There And Everywhere